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自動車不振

「自動車不振」


こんばんわ

少し間が空いてしまいました。


いま自動車市場が急激に冷え込んでいるようです。

新車販売台数はここのところ長期にわたって不振が続いていたにも関わらず、今年の9、10月以降、特にアメリカで急激に減少した原因は、サブプライムローンに端を発する金融危機にあるとの見方が有力なようです。

いくつかの原因があると思うのですが、有力な一つが金融。
これまでアメリカの消費を支えてきたのは、金融、というか借金。
たとえば、住宅ローンで家を買って、その家を担保にまたローンを組んで、クルマや家電などを買っていく。
そうやって、無理な消費を重ねてきていたそうです。


それでもうまくいっていたのは、住宅評価額が上昇を続けること、今後もローンの支払いを続けていけることが前提でした。

ところが、サブプライムローン~リーマンの破たんで住宅価格が一気に下落。
いままでの消費を支えていた金融が使えなくなって、ほとんど新車が売れなくなったということのようです。


なんだか今回の危機が以上のような原因だとすると、アメリカ流の消費拡大の構造それ自体が破たんしたとも言えますよね。

結局、「もっとも発達した資本主義」の構造それ自体が、立ち行かなくなっていることの象徴のような気がします。

「すべてが今のままうまくいく」
そんなことがありえないことは、これまでの何度かあったバブル破たんで経験済みだとは思うのですが…。


とはいえ、気になるのは、サブプライムローンの破たんで住む場所を失った市民や、工場閉鎖などで働き場所を失った労働者、などなど。

こういった経済問題は、例えばビッグ3の救済など大きなところばかりがニュースになりますが、いつもその下には生身の人間が被害に遭っていることも忘れずにいたいものです。


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by lawyer-nishikawa | 2008-12-30 23:29 | 社会のこと

裁判員制度のこと

「裁判員制度のこと」

こんばんは

いよいよ年の瀬も押し迫ってきましたね。
年内に片付けなければならないことは、まだまだありますが…。


ところで、この間なんどか市民の方と話す機会があったのですが、そのなかで多かったのが、来年5月スタート予定の裁判員制度をどう評価しているのか、という趣旨の質問。
この制度についての高い関心が分かりました。

しかし、これはなかなかの難問で、法律家の間でも激しく意見が分かれています。


たしかに、市民が司法に参加するということには、一定の積極的評価が与えられるのかもしれません。

しかし、これまで刑事裁判上の問題点とされてきたことが、ほとんど手をつけられていない、もしくはかえって悪くなっているという消極的側面もあります。


そういった消極的側面について、すでに制度スタートの道のりが決まっているのだから裁判員制度をやりながら改善していけばいいとの考えがあったり、他方でやはりそれを無視しては制度スタートをすべきでないとの考えがあったりします。


難しい問題です。


ただ、現在の国民の総じて消極的な裁判員制度への受け止めを見ると、この消極的側面の解決なしには、説得力を持たないのではないのかな、という気がします。


この問題については、引き続き考えていきたいと思います。

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by lawyer-nishikawa | 2008-12-23 23:02 | 法律のこと

オービスでも誤作動?

「オービスでも誤作動?」

こんばんは

今夜も調子に乗ってオービスの話を。

オービスには計測方法の違いによって、いくつか種類があります。

そのなかでも最近多いのはループコイル式。

これは、オービスのカメラ手前数十メートルの地点の地中にコイルが3つほど埋め込んであります。
そのコイルには弱電流が流れており磁界が生じています。クルマ(金属体)が接近すると、それによって磁界の変化が生まれます。始めと3番目のコイルで計測した変化の度合いで、クルマの接近・スピードを感知し、あらかじめセットしたあった変化率になれば、スイッチが入り、写真撮影がなされる、と。

結局、オービスは磁界の変化をとらえているだけで、クルマの存在は間接的にしかとらえていません。
そのため、そもそも個体識別が困難ではないかという問題点があります。
たとえば、1番目のコイルを通過直後に、別の追い抜き車両が3番目のコイルを先に通過した場合や、車線変更をした場合などに、正確に測定できないとも考えられています。

実際、左側追い越しをかけられた時に、オービスが作動したが、自分が出していたスピードより速い速度で計測されていた、という事例は少なくないようです。

オービスも機械なので、誤作動はありえます。
しかし、取り締まりは常に正常に作動していることを前提に行われています。
肖像権やプライバシーだけでなく、適正手続とか無罪推定などの原則にも反しているように思えてなりません。

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by lawyer-nishikawa | 2008-12-18 23:25 | 社会のこと

オービス手前の速度警告板

「オービス手前の速度警告板」

こんにちは

先日、高速道路をクルマで走る機会がありました。

高速道路に限らず、ところどころに速度違反自動取締装置=いわゆるオービスが設置されています。

このオービスというのは、レーダーや地中のコイルで通過車両の速度を計測、速度違反車両だと判断できれば、その車両・運転者を撮影し、後日処分を行うというものです。

このオービスには誤作動の可能性など、問題点がいろいろあるようです(誤作動の可能性については機会を改めて考えてみたいと思います)。


ところで、オービスが設置されている場所には、必ずその手前に速度警告板(「自動速度取締機設置区間」など)が設置されています。

この理由は、ご存知ですか?


オービスの問題点の一つに、それが写真撮影をするものであることから運転者や同乗者の肖像権(プライバシー権)の侵害ではないか、というものがあります。

その昔、最高裁判所の判決で、警察官が正当な理由もないのに個人の容ぼう等を撮影することは、憲法一三条の趣旨に反し原則としては許されないが、一定の要件のもと例外的に認められると判断したものがあります(京都府学連事件)。

このため、個人の容ぼう等を撮影するオービスも例外的にしか認められないということになります。

ただ、事前に撮影を告知をしておけば、推定的同意(?)があるとのことで肖像権を制約することになっても大丈夫だ、と考えられているようです。
そこで、速度警告板を設置して、事前に告知をしている、と。

一応、憲法上の人権に配慮しているということなんでしょうが、Nシステムでは、そんな告知もなくバシャバシャ撮影してプライバシー侵害をしている割には、へんに律儀な感じがします。
そんな警告板だけで肖像権制約の要件をクリアするのかも、よくわかりません。

もっと他にも、警察が人権に配慮しなければならない点はあるはずですが…。


とはいえ、オービスの有無にかかわらず、自身の責任で安全運転を心がけたいものです。

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by lawyer-nishikawa | 2008-12-14 18:22 | 日々のこと

判決書偽造の事件

「判決書偽造の事件」

判決書を偽造して金員を得ようとした容疑で京都家裁の書記官が逮捕されました。

報道によると、振り込め詐欺法に基づく口座凍結を解除させるために判決を偽造したようです。

現在、振り込め詐欺の被害救済を図るために、口座凍結をして、口座に残っている金銭を被害者に分配するという手続きがあります(通称:振り込め詐欺被害者救済法 平成19年成立、平成20年10月施行)。

この手続過程で、振り込め詐欺に使われた口座として間違って凍結されていないかを確認する機会を保証するために、凍結口座をHP上で公告(一般に告知する)ことが行われています。

報道によると、容疑者はこのHPで凍結口座をチェックした疑いもあり、その凍結を解除し、口座に残っている金銭を独り占めするべく、判決書を偽造したとされています。

どういうことかというと、凍結された口座の名義人に対して債権がある(たとえば貸金など)として、差し押さえると、その差し押さえは振り込め詐欺の被害者よりも優先することになるので、金銭を独り占めすることができるという訳です。

その独り占めした金銭を、別の口座へ送金してもらった、と。


ところで、判決書の現物というものをご覧になったことはあるでしょうか?

透かしが入っていたり、偽造防止のホログラムが入っていたりすることなどはなく、正直言って拍子ぬけするくらい簡素なものです。
何千万、何億円という金額を支払えという裁判でも同様です。

たとえば…、そう、ビールの商品券などのほうがよほど精巧かもしれません。


そういったものでも通用してきたのは、司法関係者への信頼を前提にしているからだと考えられます。
司法関係者自身が偽造などは行わないだろう、という信頼関係を前提に制度設計されている仕組みというわけです。

ただ、今回のようなことが続けば、その前提が崩れ、偽造防止措置など考えざるをえないのかもしれません。

とはいえ、それも根本的な対策としては違うような気が…。

司法関係者の一人として、考えさせられる事件です。


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by lawyer-nishikawa | 2008-12-10 17:49 | 社会のこと

ジョンレノン命日

「ジョンレノン命日」

久々の更新になってしまいました。

きょう12月8日はジョンレノンの命日でしたね。18回目だとか。

音楽で世界を変えることができると割と本気で思っていた若い頃(いまも半分くらい思っていたりしますが 笑)、ジョンの歌、行動を知った時は強烈でした。

ご存じのとおり、ジョンレノンはビートルズ解散前後から平和活動に取り組んで行きます。

その活動形態は、「ベッドイン」というベッドで記者会見をするパフォーマンスや、世界中に「戦争は終わった」というポスターを張ったりとか、いままでになかった創造性あふれるものでした。

そういったジョンレノンとオノヨーコとの活動で一貫していると思うのは、誰かを排除しないこと、主張を押し付けずに考えてもらうこと、そして自らの意思で行動してもらうこと、そんな点だと思います。

「WAR IS OVER  IF YOU WANT IT 」

あなたが世界を変えることができる、そんなジョンのメッセージたちは、普遍性を持っていまも輝いています。

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by lawyer-nishikawa | 2008-12-08 23:27 | 社会のこと

環境問題:地球温暖化~ポジティブフィードバック

「環境問題:地球温暖化~ポジティブフィードバック」

こんばんは

今夜はうさぴょんさんからコメントいただいた地球温暖化~生態系に関連したことを。

2007年にIPCC(気象変動に関する政府間パネル)第4次評価報告書が発表されたことはご存知のことと思います。

そこでは、現在の気候システムの温暖化には「疑う余地がない」と評価されるに至ったということです。これまでは可能性が高いという表現だったようですが、今回、IPCCが行ってきたシュミレーションと現実の気候変動がほぼ一致したことから、このようなほぼ断定的評価に至ったようです。

この報告書により、もはや懐疑論を持ち出す余地はなくなったと言われています。


では、温暖化の影響はどの程度のものなのか。
この10年で抜本的な対策とその効果がなければ、破滅的影響が生じるとされています。

ほんとかよって感じですよね。

たしかに、冬はあたたかくなっているし、夏は異常に暑いし、温暖化の影響があることはわかりますが、そんなに急激な変化とまでは思えないというのが正直なところではないでしょうか。

でもそうとばかりは言ってられない予測もあるようです。

それがポジティブフィードバックの議論。

日本を例にとった話を聞きました。

日本全体の一年間の平均気温は、もっとも寒い地域が平均5度、逆に暑い地域が平均18度。
その間の距離は、およそ1850㎞だそうです。
とすると、1度あたりの距離は約130㎞。130㎞動くと、平均気温が1度変わるというわけです。

ところで、IPCC報告書によると、最近50年間で、10年あたり0.13度の気温上昇があったとのこと。

これを先ほどの日本の距離に当てはめると、1年あたり1.7㎞ずつ気候がずれているということになります。
そうすると、いろんな生物の生息可能域も1.7㎞ずつ北方にずれていくことになります。

その結果どうなるか。
動物や昆虫ならば生息可能域に自ら移動すれば、まだなんとかなります。
しかし、植物とくに樹木はそうはいきません。
いま生えている地域はいずれ生息可能域ではなくなり、枯れるしかなくなります。
人間が植え替えても、樹木が育つ何十年かの間にまた気候が変わってしまうから、まったく意味をなしません。
しかも、この気温上昇は今後もっとスピードを速めていくでしょうから、なおさらです。

北極海の氷が溶けて海水面が熱を吸収し始める場面でも、同じようなことが言えるそうです。

こうなると、もう坂を転げ落ちるように事態は悪化していき、手がつけられない状態になっていくとのこと。
これがポジティブフィードバック。
この状態に入れば、もうどうしようもなくなるそうです。

そういった悪循環を止めて、後戻りできる残された時間が、あと10年だとか。
10年間何もしなかったからといって即人類滅亡という訳ではありませんが、その後100年後200年後には滅亡するのではないかと言われています。

長くなってしまいました。
今後も気候変動問題、考えていきたいと思います。

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by lawyer-nishikawa | 2008-12-01 23:14 | 社会のこと

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