カテゴリ:社会のこと( 37 )

世界食料価格危機

「世界食料価格危機」

「日本の科学者」という雑誌が、毎月1回届きます。
日本科学者会議という団体が編集発行しているもので、毎号研究者の興味深い論文が掲載されています。

今月の特集は、世界食糧危機。

安部淳先生(岐阜大学教授)の論稿によると…

世界の食糧事情は、2008年春から夏にかけて国際穀物価格が史上最高値を更新。
価格高騰が世界を覆った結果、世界の飢餓人口は10億2000万人に。
FAOは2009年11月、2050年までに現在の1.7倍の食糧増産が必要としている。

しかし、現在のところ、穀物生産高は連続して史上最高値を更新。
2010年期末在庫は、安全水準を上回る22.1%が見込まれているとか。
また、2008年の一人あたり食料は1960年よりも60㎏多い、332㎏。

地球人口68億人を養うに十分な食料が生産されている一方で、飢餓人口は10億人を超えている。

なぜか。

様々な原因があると考えられるし、安部先生もいくつかの要因を挙げられています。

その中で特徴的だったのは、世界穀物市場での価格高騰。

穀物先物市場の規模は、2003年には取引高130億ドルだったのが、2008年には3170億ドルにも拡大している。
この穀物市場による価格高騰が、途上国における深刻な食糧危機の要因の一つとなっている、と。

これは、世界的株価下落などの不況の中で、ヘッジファンドなどの過剰貨幣資本が穀物市場に流入したことが原因と、安部先生は指摘。

その結果、世界最大の米国穀物商社であるカーギルの2007年純収益は、23億4000万ドル(前年比52%増)。同じ2大穀物メジャーのADMも同22億ドル(前年比67%増。

人の生存に不可欠な食料が投機対象となった結果、それによって大儲けする人がいる一方で、飢餓に苦しむ人が10億人以上も存在する。

食糧問題に限りませんが、市場経済の弱点が露わになっていると言わざるを得ないのではないか、と。


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by lawyer-nishikawa | 2010-08-28 11:53 | 社会のこと

モノづくりの現場

「モノづくりの現場」

少し長い目のお休みをいただいてしまいました。
夏も終わりに近づき、ブログ再開です。
いってみよー(カラ元気?)。

先日、我らが中小企業家同友会第4青同の所属するチーム例会に参加してきました。

今回の例会は、会員さんの工場に行われました。

この会員さんは、鉄工関係の仕事をしておられる、いわば鉄屋さん。
最近、ひとりで株式会社を立ち上げられたとのこと。

工場は、こんな感じ。

b0155724_16251733.jpg


びっくりしたのは、鉄関係なら何でも作ってしまうということ。

現在の主力商品は、アルミの保持炉(というのか?溶解したアルミを温めておく装置)だそうです。
この保持炉、アルミを温めておくヒーターの設置部分や、保温材の工夫などによって、大幅にランニングコストを節約できるエコなおころが、セールスポイントの画期的商品だそうです。

この商品の話は以前に伺ったことがあったのですが、そんなスゴイ商品だけに、その時には何か大きな機械を使ったり、外注に出したりする部分があったりするのかと思ってました。

ところが、上の工場でほぼすべて作ってしまうそうです。一人で。

えー、すごい!
当たり前のことなのかもしれませんが、ほとんど手作りで、いわば腕一本で作ってしまうことが驚きでした。
だから、注文を受けたオーダーメイドなモノも作れてしまうそうです。

まさにモノづくりですよね。

こういうモノづくりの技術や現場が、支えているものは大きいと感じました。

下の写真は、チームのみなさんがなんちゃって溶接を行っているところ。
当たり前ですが、工場オーナーとの腕の違いは一目瞭然でした(笑)。

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by lawyer-nishikawa | 2010-08-13 16:29 | 社会のこと

「はやぶさ」ガス回収開始

「『はやぶさ』ガス回収開始」

「『はやぶさ』カプセルから微量ガス採取
宇宙航空研究開発機構は24日、小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰ったカプセルの開封作業を始め、カプセルから微量のガス成分を回収したと発表した。
今後、約1週間かけてカプセルを分解し、小惑星イトカワで採取した物質が入っているかどうか、ガス成分と合わせて確認する。」
(2010年6月24日21時26分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100624-OYT1T00949.htm

例の「はやぶさ」カプセルですが、いよいよ開封作業です。
イトカワのガスが入っているといいのですが。

この人類初の偉業も、地道な研究活動の成果、ですよね。

おりしも政治の世界は参議院選挙。
「はやぶさ」については、民主党政権内でも次のプロジェクトを推進するとしてますが、後継機開発予算は自民党政権時代から削減されてきた経緯があります。
また、「世界一になる理由は何があるんでしょうか?2位じゃダメなんでしょうか?」なんて言われて削減が正当化されやしないかと気になります。

基礎研究には正当な評価と予算がつけないと。

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by lawyer-nishikawa | 2010-06-24 23:52 | 社会のこと

グーグル@中国:2

「グーグル@中国:2」

よく降った雨もようやくあがってきました。
明日は天気になるといいすね。

きのうに引き続き、今夜もグーグル@中国。

今日はこんな報道がされていましたね。

「中国、18分野の報道禁止 グーグル撤退直前に通達」

報道によると、国民の関心ある18分野について、報道や独自取材を禁止する通達を中国国内報道各社に出していたとか。

きのうも触れましたが、検閲はしてはならないことは、日本国憲法では明文で規定されています。当然、その前提でもある表現の自由も保障されています。
検閲禁止、表現の自由の保障は、日本国憲法に限らず、近代憲法であればほぼ間違いなく認められている規定です。
なので、法律での根拠があろうとなかろうと特に検閲はしてはならないはずです。

しかし、中国当局がインターネットサイトへの接続を規制することは、検閲そのものですし、“報道禁止の通達”なるものも表現の自由を国家が制限するもの。
それを堂々と「通達」で出してしまう中国政府の感覚には、かなり驚きです。

もちろん、こういった問題はそれぞれの国家の問題なので、他国から強制的に干渉することは国家主権を侵すことになるので、他国がなにか出来る訳ではありませんが。

ただ、経済大国というのなら、それにふさわしい政府になってもらいたいものです。


ところで、通勤途中のサクラが、雨の中、少し咲き始めていました。

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もうすぐ春本番ですねぇ…。

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by lawyer-nishikawa | 2010-03-25 23:46 | 社会のこと

グーグル@中国

「グーグル@中国」

こんばんわ。
名古屋はひどい雨です。明日も冷たい雨になるそうで…。
桜はもう少し先でしょうか。

グーグルの中国撤退騒動、報道がさかんです。

たしかに、北京に滞在していた時に現地事務所でネットをいじってると、よく「ページが表示できません」などと表示されて、接続できないサイトがいくつもありました。
当時は“事務所のネット環境の調子が悪いのかな…”くらいにしか思っていませんでした。
一応、検閲的なことがあるらしい、とは聞いていたのですが、ホントだとは思っていなかったのです。

しかし、報道によると、これまでグーグル側が中国政府の要請に応えて「自己検閲」していたのが、中国政府より「交渉の余地のない法的な要件であることを非常に明確にした」から政府の検閲を受けなければならなくなったため、撤退を決めた、とあります。

表現の自由には、知る権利を含みます。
日本の場合、検閲の禁止は憲法で認められています。

中国政府は論外ですが、その政府の「要請に応えて」自己検閲なるものをかけているグーグルもひどいと思います。
グーグルの検索システムには、いろいろな批判もあり、問題点が多いとされていますが、何より問題なのは、インターネット上の自由な情報収集が意図的に阻害されていることではないでしょうか。

一民間業者ではありますが、市民の情報収集に果たす役割の重要性からすれば、ある意味国家などよりも公益的役割を有していると言ってもよいと思います。
だからこそ、出来るだけ自由な情報収集を保障するような仕組みを構築していってほしいものです。

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by lawyer-nishikawa | 2010-03-24 23:43 | 社会のこと

クリスチャン・ラクロワ

「クリスチャン・ラクロワ」

今年の5月末、クリスチャン・ラクロワが、業績不振によって破産保護を申請、破綻の危機に陥っています。

クリスチャン・ラクロワは、フランスの服飾ハイブランド。
到底手が届く値段じゃないので、買ったことはないですよ。念のため(笑)。

時々チェックしていたコレクションは、独特の世界観を表現しているように思えました。
きらびやかでゴージャス、でも頽廃的でゴシック的な雰囲気もあり、他のブランドにはない輝きを持っていました。

一般的評価としても、モードの歴史を塗り替える鬼才、フランスを代表するデザイナーの一人、とされているようです。

そのラクロワが、世界的不況のあおりを受けてか、存亡の危機に立たされています。
幸い、現在のところ、いくつかの企業がスポンサーとして名乗りを上げているようで、これがうまくいけば、ラクロワブランドは持ちこたえられると考えられます。

この一件で思ったことは、フランスの文化に対する姿勢。

フランス文化担当相は、「ラクロワのブランドを失うのは文化的な損失」だとして、政府として解決策に協力する意向を示した、とか。
また、破産保護申請をして以後、多くの人々がラクロワの存続のために無償の協力を行い、7月にコレクションを行った、とか。
さらには、「街を歩くたびに市民から励まされ、それが支えになっている」とのラクロワの言葉。

政府も市民もフランスという国全体で、ラクロワを支えようとの姿勢が痛いほどに伝わってきます。
自国の文化に誇りを持ち、自国文化を愛している国民性がそうさせるのでしょうか。

ひるがえって、我が国です。
たとえば、同じく服飾ハイブランドのヨウジヤマモトも経営危機だとの噂が流れています。
ヨウジヤマモトも、独自のシンプルかつ大胆なコレクションで、海外を中心に確固たる評価を得ているブランドです。
そのヨウジヤマモトを日本は支えることができるのでしょうか。
この国では、そもそも一服飾ブランドを支えるべきか、というところから議論を始めなければならないのかもしれませんが…。

自国の文化に対して誇りを持ち、必要な援助を行う。
いまの日本にはまだまだ足りない部分のように思います。


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by lawyer-nishikawa | 2009-09-25 13:36 | 社会のこと

泡瀬干潟埋め立て中断へ

「泡瀬干潟埋め立て中断へ」

沖縄に出張してきましたが、現地の「琉球新報」には、こんな見出しが。

「泡瀬埋め立て中断へ 前原沖縄・国交相が表明 中城湾港泡瀬干潟埋め立て事業で『1期中断、2期中止』の方針を明らかにする前原誠司沖縄担当相=17日午後、国交省」

1面大トップ、大きな見出し文字です。

泡瀬干潟は、現在沖縄市が埋め立て事業を行っていますが、この埋め立て行為によって貴重な自然が破壊されてしまいます。
この埋め立てをやめるよう求めた裁判で、去年11月、那覇地裁にて今後の公金支出をしてはならないとの判決が出ています。裁判は、現在控訴審に移っており、10月には判決がくだされる予定です。

このタイミングでの前原発言。
本当に、中断・中止が実現すれば、すごいことです。
現地の弁護士によると、いま埋め立て工事を中止すれば、泡瀬干潟の自然を守るのはまだ間に合う、とのことでした。

もちろん、工事を推進したい沖縄市との関係やその他のプレッシャーはあると思いますが、ぜひとも、実現してもらいたいものです。

ところで、興味深いのは沖縄県内と本土との取り上げ方の違い。
自分も、この前原会見のニュースはチェックしていましたが、でていたのは八ツ場ダムとかのことくらいで、泡瀬の「あ」の字も出ていませんでした(チェックした限りでは)。
それが、沖縄に来てみるとトップ大見出しの扱い。
おまけに、前原氏の肩書は「沖縄担当相」(本土では「国土交通相」扱い)。

沖縄県の県内問題に対する意識の高さを感じました。


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by lawyer-nishikawa | 2009-09-19 22:58 | 社会のこと

地球温暖化で海が酸性化

「地球温暖化で海が酸性化」

最近の最先端の研究で、海洋酸性化という議論があるそうです。
地球温暖化によって、濃度の高くなったCO2が海に取り込まれ、海が酸性化しているとのことです。
気候変動における政府間パネル(IPCC)第4次報告書においても、指摘されています。

そもそも、CO2は大気と海の間を行き来するものであるところ、大気中のCO2濃度が高くなると、そのバランスをとるべく海が大気中のCO2を取り込もうとするそうです。

産業革命以来、急速にCO2濃度が高くなっているため、海はCO2をこれまで以上に吸収しており、その結果、酸性化が進行しているとのこと。

では、酸性化が進行するとどのような影響が生じるのか。

まだまだ研究途上の議論のようですが、酸性化が進むことで生物の骨格となる殻や骨が作れなくなってしまうそうです。
海洋生物は、骨格や殻を海洋中の炭酸カルシウムを取り込んで作っているそうですが、酸性化が進行すると、それを中和するために炭酸イオンが利用されてしまい、生物が使うための炭酸カルシウムが減ってしまう。
その結果、うまく殻などを作れない生物が減少してしまい、食物連鎖のバランスが崩れていってしまう可能性がある、とのことです。

これ以外にも、まだまだ研究課題はあるようで、これからの分野のようです。

うーん。
温暖化の影響は、こんな形でも現れるんですね。
いまさらながら、深刻です。


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by lawyer-nishikawa | 2009-09-09 00:40 | 社会のこと

2009年4~6月期GDP 景気回復??

「2009年4~6月期GDP 景気回復??」

先日、政府より4~6月期のGDPの第1次速報値が発表されました。

実質成長率が+0.9%になったということで、「不景気脱出」「景気回復」との見方もあるようです。

しかし、実質0.9%増とはいっても、前年同期比で見ると実質成長率は6.4%減。名目成長率も5.9%減。前年同期比でいくと、マイナス指標です。

プラス指標に寄与しているものは、個人消費(前期比0.8%増)と公的資本形成(同じく8.1%増)、輸出(同じく6.3%増)。

ただ、個人消費が増加したのは、自動車の「エコ」減税や家電の「エコ」ポイントによる需要増と言われており、これは一時的なもの。消費関連指数によれば、デパートやスーパー、コンビニ等の売上げは、軒並み減り続けており、個人消費は根本的な改善に至っていないようです。
個人所得が伸びておらず、失業率も過去最悪なんだから当然ではありますが…。

また、企業にとって重要な企業設備投資は、前期比4.3%減。前年同期比では22.8%減となっており、企業としては景気回復の見通しが立っていないように思えます。

公的資本形成や輸出が多少プラスになったとはいえ、個人消費の本格的回復や企業の景気回復見通しはまだまだといって状況では、やはり「景気回復」と言うには、まだ早そうな感じです。

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by lawyer-nishikawa | 2009-09-08 02:46 | 社会のこと

激震~次の総選挙に向けて

「激震~次の総選挙に向けて」

先日、投票・開票が行われた総選挙、自民党が1955年の結党以来初めて第1党の座から転落、民主党が308議席を獲得しました。

政権交代ということで、事前に民主党が約束していた事項を実現してもらうようにすることが大切だろうと思います。
八ッ場ダムは早くも凍結かということのようですが、そのほかにも諫早湾の開門調査や川辺川ダムの中止、普天間基地の県内移転の見直し、などなど。

ところで、今回の総選挙結果は、民主党の積極的支持ではないと言われています。
自公政権への批判なのだと。

たしかに、この間、自公政権は新自由主義化を推し進め、社会保障費を削り、中小企業をつぶし、格差社会をつくって、庶民の暮らしをめちゃくちゃにしてきました。
その政治に対する批判票が民主党へ集中したのだと、自分も思います。
国民は自公政権の次の選択肢を選んだのでしょう。

ただ、民主党も根本は自公政権と変わらないとも言われています。
そりゃ、もともと自民党出身の人たちが多数を占めている党なんですから。

だとすると、民主党の「改革」が一段落すれば、これまでの自公政権と大差ないなーという失望感が、必ず、再び訪れるのではないでしょうか。

では、その時、民主政権の批判票はどこへ向かうのか。
放っておけば、また自民政権に揺り戻しがきてしまうようにも思います。

揺り戻しを吸収できる別の座標軸が、次の変革までの間に出来上がるといいのですが。

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by lawyer-nishikawa | 2009-09-02 09:59 | 社会のこと

弁護士ニシカワケンイチの日々~現在休止中


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