環境事件:土壌汚染・地盤沈下問題で提訴

「環境事件:土壌汚染・地盤沈下問題で提訴」

こんにちは。

なぜか高松駅にやってきました。
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駅は、終着駅方式がなかなかの情緒を醸してました。



今日は、先日土壌汚染・地盤沈下問題で提訴した環境事件=桃花台事件のことを。

愛知県小牧市に桃花台というところがあります。
ここは、昭和40年代に愛知県が造成したものを現独立法人都市再生機構(UR)が譲り受けて、昭和62~63年にわたって一戸建住宅を建築し、現住民へ分譲しました。

ところが、平成13年に桃花台城山地区のある住宅で地盤沈下が起こっていることが発覚。
URがその住宅の立ち退き後に調査したところ、地中からドロドロの異臭を伴う泥土が出てきました。
その後の調査で、ここ桃花台城山地区一帯は、以前廃棄物捨て場であったこと、その廃棄物層を中心として土壌汚染・地盤沈下が起こっていることがわかってきました。
そして、その他の住宅でも土壌汚染や地盤沈下が確認されています。

そこで、住民らがURや県に対して調査や改善を粘り強く求めてきたのですが、結局互いに責任をなすりつけ合い、抜本的な対策は取られずにきました。

また、この間、公害調停も行いましたが、とにかく自分に責任はないとするURと県の主張は変わらず。

そこで、今回やむなく県とURを相手取り汚染物質の除去と損害賠償を求め
て、提訴するに至りました。


この桃花台に限らず、住宅を購入したところ、地中に汚染物質があって沈下や健康被害の危険があるという事例は、全国的にみてもいくつか報告されています。

たしかに、環境に対する意識が低かった60~70年代に土中に埋められた廃棄物が、いまになって問題を引き起こしているという構図は、全国いたるところにありそうです。


この問題は、かなり深刻だし、なんらかの抜本的解決が必要だと思っています。

問題の構図は、以前に捨てられて廃棄物について、造成時や住宅建築時に放っておかれて誰も責任をとってこなかった、そのツケが最終消費者である住民一人に押し付けられているというものです。

現実問題として、土中にある汚染物質などは調査するだけでも莫大な費用がかかり、まして除去するなど、その住宅を買った個人には重過ぎる負担です。

夢のマイホームを、何十年もの住宅ローンを組んでやっと購入したと思ったら、地下に汚染物質があり、沈下も起こって使い物にならない。それをなんとかしようにも、費用面でどうしようもない。
そういう状況なわけです。

これまで何も対策を取ってこなかったツケを住民だけに押し付けることは、やはり許されるべきことではないと思います。

民事上も県とURには責任があると考えていますが、同時にそういった民事責任を超えた、行政的・政治的解決も望まれるところです。


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by lawyer-nishikawa | 2008-11-15 10:16 | 法律のこと

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